モンゴルのお正月は旧正月で、ツァガンサル『白い月』と呼ばれます。 旧暦に従って決められるので日取りは毎年変わります。今年2020年は2月23日が元旦です。

※しかし今年は新型コロナウイルス対策として、モンゴル全国的に3月末まで公的機関が休業となり、公式なツァガーンサルの式典等は中止となりました。

モンゴル国内で感染したケースは確認されていないものの、中国と国境を接していることもあり、政府は高い危機意識のもと様々な措置を講じています。

ツァガンサル(白い月)の白はモンゴルでは純粋さを表現し、モンゴル人が尊ぶ乳の色でもあります。お正月は何も悪いことがない真っ白な月という意味でございます。

昔、ツァガンサルは家族、親戚などが集まりごちそうを囲みながら、厳しい冬を乗り越えて春を迎える事に喜び、一年間の幸せを祈る祝い日でした。

現在、今までの父母、祖父母など血統を大事に考える方も増えて、特に自分のル―ツについて興味が湧いて旧正月を通じて家系や子孫について全容を知りたいという意味でより広く祝いするようになっています。

モンゴルの大晦日

日本の大晦日にあたる日は「ビトゥーン」とよばれ「閉じる」などの意味があります。大晦日は家族が集まりお腹いっぱい食べます。小麦粉の皮で肉を閉じたボーズを食べるのも、幸せを包み込むという縁起かつぎから。この日の夜から、ボーズ責めの日々がはじまります。

この大行事に備え、1ヶ月も前から準備を始める家庭がほとんどあります

ツァガンサルはモンゴルのお祝いのごちそうでいっぱいです。

ツァガンサルの重要な料理ボーズ(モンゴル蒸し餃子)は皮から作って肉を包み、外で凍らせていきます。一家庭で千個くらいを家族総出で作り準備します。その他、ごちそうの準備、買い物、大掃除など一年で一番大切な日を迎える準備は続きます。

元旦には日の出前に起き、きれいな服に着替え、それぞれの幸運の方向に歩き、功徳の方向から戻ります。この後、大地にミルクを捧げ、日の出とともに家族と挨拶を交わします。家族との挨拶が終わると知人、友人、親戚とのあいさつに1日何軒もまわります。自分の家に挨拶に来た訪問客をもてなすのも大切な仕事です。家の中は一年で一番大切な日を祝う、それは賑やかで幸せに満ちた空間ができあがります。

あいさつ
ツァガンサルは仏教に従った行事で、ごちそうを口にする順番から挨拶のしかたまで、決まり事が多いです。家に入り、家の年長者が上座に座ります。年長者から順番に挨拶を始めます。

決まり挨拶の言葉として「アマルサインバイノー」と言いながら、手のひらを上に向けて年長者の腕の下に差し入れます。 (ひょっとしたら軽くキスされることもあります)

年少者の場合は自分の腕が上に来るようにします。同じ位 の年の人には同等ということで、左右の腕が互い違いになるようにします。

日本の正月の『あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願い致します』と同じ感覚でございます。挨拶を終わったらご馳走に手をつけます。

※あいさつの時にハタグ(青布)を持っているとなお良しです。

あいさつのタブー

  • 夫婦間ではあいさつを交わしません。
  • 妊娠している女性同士はあいさつをしません。性別が変わる恐れがあると意味があります。
  • あいさつの時は帽子をかぶります。

袖をまくったままあいさつをしてはいけません。袖をまくったら悪気を持っている意味があります。

ツァガンサルが終わるとモンゴルには春が訪れ、季節の挨拶も「良い冬を」から「良い春を迎えていますか」に変わります。